ヘミセクション、歯根破折、ブリッジ、瘻孔ー武蔵小金井・立川・武蔵境の歯科・歯医者
2017年3月30日




※60代の方のヘミセクションの症例です。保険適用。過度の衝撃で割れることがあります。
長い間、歯茎の出来物から膿が出て治らない、歯医者は苦手だが違和感があるので何とかして欲しいという主訴で来院されました。
歯周ポケットの深さは一部分だけ12mmあり、歯茎にできた膿の穴(フィステル)から造影性のあるガッタパーチャと呼ばれる樹脂でできた根管充填材を挿入し、レントゲンを撮影すると近心根に到達しました。
破折を疑い、被せ物と土台を外し、根の状態を確認したところ、近心根のみが垂直破折をしていました。遠心根の状態が良かったため、遠心根のみ根管充填を行い、レジンコアを築造後、分岐部にアンダーカットができないよう細心の注意を払い二つの根を分割、割れている近心根のみを抜去。3ヶ月経過し、歯肉の状態が落ち着いたことを確認した後に、ブリッジを入れました。
先日、半年後の健診にいらっしゃいましたが、予後は良好、違和感も消え美味しく食事をされているとのことで安心しました。